空の青さや海の碧さ、木々の緑に制服の白と紺。
色と
あの漂う時間が
ぼんやりと残ってはいたが
わたしは物語がどんなだったかをあまり覚えていなかった。
だのに先日、再びこの映画を観た時
滲んだ水彩画のようだった記憶がはっきりと輪郭を持ち
懐かしさがつんと鼻をついた。
時はゆったりと過ぎ、でも決して待ってはくれないあの流れの中で
自分を持て余し、繊細に揺れ動き、
真剣に向き合おうともがいて、
擦り剥いた後のように沁みる感情が
くっきりと画面に浮かび、
わたしの喉の下の奥辺りにもじゅわっと広がる何か。
それはとてもとても幸福なもののように見えた。
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